ガイド2026年11月1日 · 9分で読めます

切り抜き動画の作り方と収益化の仕組み【2026年版】

切り抜き動画は、配信やポッドキャストの長い動画から見どころを短く切り出して投稿する動画です。収益化のルートは主に2つ。ガイドラインに沿った自分の切り抜きチャンネルの広告収益と、再生数に応じて報酬が出る切り抜きキャンペーンです。仕組みと作り方をまとめました。

FG
FacelessGenie編集部
グロースチーム · 更新日 2026年11月1日
長い動画のタイムラインから、字幕付きの縦型クリップが何本も切り出されている様子

切り抜き動画とは、ゲーム実況や雑談配信、ポッドキャスト、インタビューなどの長い動画から、面白い場面や名言だけを短く切り出して投稿する動画のことです。作り方の流れは、元動画の切り抜きガイドラインを確認し、使う場面を選び、縦型の9:16に整え、字幕とタイトルを付けて投稿する、の5段階です。収益化には、ガイドラインで認められた範囲で自分の切り抜きチャンネルに広告収益を付ける方法と、配信者や企業が予算を出す切り抜きキャンペーンで再生数に応じた報酬を受け取る方法があります。

50分のインタビューからクリップメーカーが切り出した29秒の例。ひとつの話が完結する場面を選び、縦型に整えて単語ごとの字幕を付けています。

切り抜き動画とは

日本の切り抜き文化は、VTuberや配信者の長時間配信から始まりました。数時間の配信を全部見る時間がない視聴者のために、ファンが名場面を数十秒から数分にまとめる。それが元の配信者の宣伝にもなるため、多くの事務所や配信者が切り抜きを歓迎し、ルールを書いたガイドラインを公開しています。顔出しも撮影も不要で、編集の腕と場面を選ぶセンスで勝負できるのが特徴です。

海外では、Whopから始まったContent Rewardsのように、配信者や企業が予算を出し、切り抜き投稿者に再生数で報酬を払うマーケットプレイスも広がっています。英語圏のキャンペーン全体の話はクリップファーミングのガイドにまとめています。このページでは、日本で切り抜きを始める人向けに、収益の仕組みと作り方に絞って解説します。

切り抜きで収益化する仕組み

1つ目のルートは、自分の切り抜きチャンネルをYouTubeパートナープログラムに参加させ、広告収益を得る方法です。ただし元動画の権利者が収益化を認めていることが前提で、収益の一部を分配する条件を付けている場合もあります。2つ目は切り抜きキャンペーンです。キャンペーンページに1,000再生あたりの単価と総予算が書かれていて、承認されたクリップの再生数に応じて支払われます。海外の公開キャンペーンでは1,000再生あたり0.5〜2ドル、多くは1ドル前後と報告されています。手数料や支払いまでの保留期間は情報源によって異なるため、最初の出金で実際の受取額を確かめるのが確実です。

確認項目意味確認する場所
切り抜きガイドライン切り抜いてよい動画の範囲と禁止事項配信者や事務所の公式サイト
収益化の可否切り抜きチャンネルで広告収益を得てよいかガイドラインの収益化の項目
クレジット表記元動画のURLや配信者名の書き方ガイドライン、概要欄の指定
キャンペーン単価1,000再生あたりの報酬と1本あたりの上限キャンペーンページ
手数料と保留期間出金前に差し引かれる額と待ち期間最初の出金後のウォレット

許可とガイドラインの確認

切り抜きで一番お金を失うのは、編集ではなくルール違反です。ガイドラインに反した切り抜きは、どれだけ再生されても削除や収益化停止の対象になります。多くのガイドラインに共通する項目を最初に押さえておきましょう。

  • 切り抜きを許可している配信者の、許可された期間や種類の動画だけを使う。
  • メンバー限定配信や有料配信、ほかの企業が権利を持つ映像や音楽を含む場面は使わない。
  • 概要欄に元動画のURLと配信者名を指定どおりに書く。
  • 誤解を招くタイトルや、発言の意味を変える編集をしない。
  • 再生数の購入やbotの利用は絶対にしない。キャンペーンでは永久追放になるのが一般的です。

収益の目安を数字で見る

1,000再生あたり1ドル、1本あたりの上限300ドルのキャンペーンに1か月参加した場合の例です。あくまで計算例で約束ではありません。新しいアカウントは投稿実績がたまるまで、この表より下になることがほとんどです。

投稿本数承認された本数承認クリップの再生数(中央値)手数料前の報酬
30本22本2,500回約55ドル
60本48本4,000回約190ドル
90本75本6,000回約450ドル

表からわかるとおり、報酬は承認された本数と1本あたりの平均的な再生数で決まります。1本だけバズっても上限までしか伸びません。自分で動かせるのは、1時間に何本まともな切り抜きを作れるかです。新しいアカウントで現実的な再生数については何回再生でバズったと言えるかも参考にしてください。

クリップメーカーで切り抜きを作る

許可を確認した元動画のファイルをYouTubeクリップメーカーにアップロードし、話している言語に日本語を選びます。音声を文字起こしし、単体で成り立つ場面をランキングして、話者を中心に9:16の縦型に整え、単語ごとの字幕まで付けてくれます。2時間のタイムラインを探す代わりに、候補を確認するだけで済みます。

  1. 1見どころの多い長い配信やインタビューを選ぶ。長い元動画ほど候補が多く出ます。
  2. 2クリップメーカーにかけ、問いかけや主張で始まり、文が終わるところで終わる候補を残す。
  3. 3長さを整え、概要欄に元動画のURLと配信者名を書く。
  4. 41アカウントにつき1日1〜2本、数時間あけて投稿する。キャンペーンの場合は公開後すぐにリンクを提出する。
  5. 5投稿したリンク、投稿日、再生数を記録し、報酬の確認に使う。

見られる冒頭と字幕のコツ

最初の2秒で再生数が決まり、ルールで収益が決まります。冒頭は前置きではなく、一番強い一言から始めましょう。音を消しても意味が伝わる短い見出しを画面上部に置き、残りは字幕に任せます。画面の下と右側はアプリのボタンで隠れるので、字幕は大きく、安全な範囲に収めるのが基本です。

  • オチや答えを先に見せ、理由を後から出すと、3秒目以降も見てもらえます。
  • 言いよどみや間をカットする。字幕を見ると無駄な間がすぐわかります。
  • 文が終わるところで終える。続きが気になる切り方は、予告に見えて飛ばされがちです。
  • タイトルには配信者名と場面の内容を入れ、ガイドラインの表記ルールに合わせる。

編集ソフトで手作業する方法も知っておくと、ツールが選ばなかった場面を切りたいときに役立ちます。手順はYouTube動画のクリップの作り方で紹介しています。

収益を失うよくある失敗

  • ガイドラインを読まずに投稿し、何本分もの切り抜きを削除される。
  • 予算がほとんど残っていないキャンペーンに参加する。編集を始める前に残額を確認しましょう。
  • 伸びない切り抜きをすぐ消す。集計期間中は再生数がカウントされ続けます。
  • 同じ切り抜きを新しいアカウントで大量に再投稿し、スパムと判断される。
  • 許可のない配信者の動画を、良い場面だからという理由で切り抜く。削除だけでなく権利の問題になります。

切り抜きで続けて稼いでいる人は、得意なジャンルの配信者を数人に絞り、毎日決まった本数を作り、カットはツールに任せています。自分の長い動画を作って自分で切り抜けば、育つのは自分のチャンネルです。元になる動画から作りたいなら、顔出しなしの動画を作るところから始められます。

よくある質問

いいえ。切り抜きを許可するガイドラインを公開している配信者や、直接許可をもらった動画だけにしましょう。許可のない切り抜きは削除や著作権の申し立ての対象になります。

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